飛行装備の写真館写真
2024-02-01


以前、9期の藤谷周覚さんのご遺族の方から藤谷さんの個人写真を送っていただきました。

その後、この写真に関して、
「飛行手袋に何か書いてあるようだけれど、何と書いてあるんでしょうか?」
みたいな問い合わせをいただきまして、あらためてスキャンしなおした画像も送っていただきました。


問題の手袋の文字は90度回転させて拡大するとこんな感じです。
文字だろうなという感じはします。

右に2文字、左に3文字かしら?






そもそも写真館で身に着けている飛行服や飛行関連装備品は本人の持ち物ではなく、写真館のレンタル用品です。

基本、搭乗員は飛行服のまま基地外に出てうろうろすることはできなかったようです(搭乗員さんに手紙で聞いた。ただし戦地や終戦間際になるとその限りではなかったもよう)。

なので、予科練生たちが練習生期間に写真館で飛行服や飛行眼鏡などを装着して撮っている写真は写真館の備品と思ってまず間違いないでしょう。

藤谷さんのこの写真も、どこかの写真館で、写真館の備品を身に着けて撮ったものでしょう。

だとしたら、写真館の名前が書いてある可能性が高いのかな?とも思いましたが、「○○写真館」には見えないですよねえ。
予科練周辺でよく知られている写真館は小船井写真館と廣岡写真館ですがどちらも違うように見えます。
(写真自体に刻印はない)


藤谷さんが2空の階級章をつけているので、2空でしかも二種軍装の期間(昭和14年8月1日〜9月ぐらいの間)、「夏季休暇の期間が含まれているな」と思い、もしかして地元(三重県)の写真館で撮影されたのかも?という気もしました。
鈴鹿まで行けば、もしかしたら飛行装備を用意している写真館が存在した可能性も?
その写真館の名前が書いてあるのだろうか?

あるいは。
ご遺族の方が「西島  ○小長」のように見える、と言われていました。そう言われるとそんな風に見えなくもない・・・・。
なんとか長と言われたら海軍航空隊の階級に「空曹長」があるのですが(14年当時)、他の2文字は「空曹」には見えないですしねえ・・・・。
海軍からの払い下げ品だろうか?


まあ、結論から言うと、何と書いているのかまではわからない、ってところに落ち着きました。






で。

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