乙8期 坂本四月さんの戦没状況
2022-03-10


小南さんの絵日記では発生時刻は午後0時五十九分。
(1番機)『接觸ト同時ニ機首ヲ上ゲ墜落(死体収容シ得ズ)』
(1番機の胴体が切断された図から・・・・を引っ張り)『切断(胴体日ノ丸ノ所)二番機プロペラにて斬る』
『(一)、二番機ハ共ニ機首ヲ揚ゲ危険状態ニ入リタルモ、辛ジテ墜落ヲ免レ無事基地ニ飛行セリ
(ニ)、墜落現場海上は油の流れるのみにて機体及び死体發見し得ず。翌日捜索セルモ依然發見シ得ズ』


衝突された側は全員戦死しているのでそのときの様子はわかりませんが、何が起こったかわからないまま飛行機が落ちていったのではないかと想像します。



小南さんの話「坂本は実に惜しいことをしました。あいつは開戦の朝は私とペアでクラーク飛行場攻撃に行ったのですよ・・・・」(『予科練外史』)

小南さんと坂本さんは同県人ですし、操縦で機種も一緒、実施部隊でも一緒。
小南さんにとってさぞ縁深かった一人だろうと思います。


このあと無事にトラックに到着した高雄空面々は4空に編入されラバウルへ。
2月20日にはニューギニア沖航空戦で甚大な被害を出してしまいます。
小南さんは辛うじて生還。




8期が予科練2学年時秋、ラグビーの試合を見学したときの写真に坂本さんが写っていたので。





※画像は9期生ご遺族ご提供、倉町秋次『予科練外史』4巻参照、図は小南良介さん絵日記をもとに作成

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