20年6月22日出撃の神雷桜花隊で特攻戦死した片桐清美兵曹。
同じく神雷部隊に在籍しておられた搭乗員さんのお話によると、
「おとなしい人」
やったらしいです。
「威勢のいいことを言うような人ではなかった」
と。
救命胴衣の辞世の句や、山岡さんの「町のアンチャン」という印象とはちょっと違う感じ。
片桐さんの印象を語ってくださったこの搭乗員さんは、元水上機の方なのですが、
「片桐さんは水上機じゃないような気がする」
と。
水上機はもともと所帯が小さいので、もし、水上機出身だったらわかるんじゃないかなーみたいなお話でした。
もともとの機種が何なのか、いまだに謎です。
「写真見てもらったらわかるけど、顔の細い、男前の・・・・ねえ・・・・」
これは、こちらから「片桐さん、男前ですよね〜」って振ったわけじゃないんですよ。
搭乗員さんの方から言い出された片桐さんの印象。
男の目から見ても、男前の人だったんですねえ・・・・。
他にも少し、神之池時代の片桐兵曹のことをうかがったのですが、メモをとっていなかったので、ちょっと違っているかもしれませんが。
あまり脱やらかすような人ではなかったらしいです。
山岡さんが、
「自分の最後のだて姿を町の女にでも見せに行って・・・・」
と心配されたのはもともと杞憂だったのかも。
実際にご存じの方にうかがうと、また、ちょっと印象が変わりますね・・・・。
欠損部分があるので、最後の部分だけ・・・・。
片桐兵曹の遺書。
此の國の惠をうけて
二十四年
今ぞかへさん
櫻花と散りて
靖国の櫻花
と共に
体當り見事轟沈
夷艦隊
勝鬨の聲
三途で聞かん
今の今 笑顔で散■
戦友に
吾も續かん
醜の御楯と
神雷特別攻撃隊櫻花(隊)
海軍二等飛行兵曹 片桐(清美)
写真と遺書はご遺族の方からいただきました
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