片桐清美兵曹のこと
2010-06-22


20年6月22日出撃の神雷桜花隊で特攻戦死した片桐清美兵曹。

同じく神雷部隊に在籍しておられた搭乗員さんのお話によると、
「おとなしい人」
やったらしいです。

「威勢のいいことを言うような人ではなかった」
と。

救命胴衣の辞世の句や、山岡さんの「町のアンチャン」という印象とはちょっと違う感じ。

片桐さんの印象を語ってくださったこの搭乗員さんは、元水上機の方なのですが、
「片桐さんは水上機じゃないような気がする」
と。
水上機はもともと所帯が小さいので、もし、水上機出身だったらわかるんじゃないかなーみたいなお話でした。
もともとの機種が何なのか、いまだに謎です。

「写真見てもらったらわかるけど、顔の細い、男前の・・・・ねえ・・・・」
これは、こちらから「片桐さん、男前ですよね〜」って振ったわけじゃないんですよ。
搭乗員さんの方から言い出された片桐さんの印象。
男の目から見ても、男前の人だったんですねえ・・・・。

他にも少し、神之池時代の片桐兵曹のことをうかがったのですが、メモをとっていなかったので、ちょっと違っているかもしれませんが。
あまり脱やらかすような人ではなかったらしいです。
山岡さんが、
「自分の最後のだて姿を町の女にでも見せに行って・・・・」
と心配されたのはもともと杞憂だったのかも。



禺画像]

実際にご存じの方にうかがうと、また、ちょっと印象が変わりますね・・・・。


欠損部分があるので、最後の部分だけ・・・・。
片桐兵曹の遺書。

 

此の國の惠をうけて

     二十四年

今ぞかへさん

    櫻花と散りて

靖国の櫻花

   と共に

 

体當り見事轟沈

    夷艦隊

勝鬨の聲

  三途で聞かん

今の今 笑顔で散■

      戦友に

吾も續かん

  醜の御楯と

 

 神雷特別攻撃隊櫻花(隊)

 海軍二等飛行兵曹 片桐(清美)



                              写真と遺書はご遺族の方からいただきました
[海軍]

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