西澤さん、整備にこだわる
2009-03-27


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コメントでオイル漏れの話がでたので、ちょっと整備の話。

前に、歴戦の搭乗員Mさんが、
「われわれ搭乗員は整備員がいてこそ働けた、感謝しないといけない」
というような意味のことを言われていたのを聞いて、大変感動したことがありました。

西澤さんも予科練の先生にこう言っています。
「戦果というものは、整備員としっくり気持ちが結ばれていないと上がりません」

ただ役目で漫然と整備するのと、搭乗員がこの飛行機で戦うのだ、と思いながら整備するのでは違う、というのです。
なるほど〜。
あれほどの戦果を上げた西澤さんは、きっと整備員とは気持ちがしっくり結ばれていたんですね。

ただし、主張するところは主張しないといけない、とも言っています。
整備してもらった機が少しでも納得いかなければ、整備員がどんなにいいと言っても、自分の意見を主張する、と。
「もう一度見てくれ、ここがいけない」

「だからわたしは攻撃に参加して、飛行機の故障で引返したことは一度だってありません。出発する前には地上で慎重に試運転をしておきます」

さすが!!西澤さんだ!!

たしかに、ざっと見たところ、西澤さんの欄に「引返ス」の文字は見あたらないようです。

機体不調で「引返ス」というのはないようですが、17年4月28日にサラモア沖で不時着水した件と、8月7日のオイル漏れで無理矢理ついて行った件、これって被弾じゃなければ機体不調じゃあないんでしょうか?

先生に、
「飛行機の故障で引き返したことなんか、1度だってありゃあしませんよ!」
と自慢したのは、
「多少調子が悪くったって、根性で克服、ついて行きますよ(^o^)v」
ってことだったのでしょうか?

冗談はさておき、本当にラバウル時代の零戦&整備員は優秀だったのでしょうね。西澤さんだけでなく、他の搭乗員もほとんど「引返ス」てのはないです。代替機もたくさんあったのかな?

先日、ある方に343空の20年4月5月の編制表をいただいたのですが、見ていると、「引返ス」「発進取止メ」のオンパレード。
この機が調子悪いから、じゃあ、代わりの飛行機くれ、ってわけにはいかなかったようです。
ホリブンも調子の悪い機体で出て行って不時着したことがあるみたいだし・・・・。
内地だからまだよかった。すぐに回収(?)してもらえます。
これがもし、敵地に不時着する可能性のあるラバウルだとか比島とかだったら、「不時着」=「行方不明」「未帰還」になってしまいますから・・・・。

20年のこの状況は、別に整備員が手を抜いていたわけでなく、機体自体がもういっぱいいっぱいだったのだろうなあ・・・・という感じです。
飛べる機体が少なくて、搭乗員の方が余っていた、みたいな話も・・・・。

もし、西澤さんが343空で紫電改に乗って戦わないといけない状況になっていたらどうなっていたかな。
それでもダメなモンはダメだと主張していたのでしょうかね?
[海軍]

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