『台湾沖航空戦』
2007-11-13


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神野正美『台湾沖航空戦』を読みました。
夏に『梓特別攻撃隊』を読んでから、『空母瑞鶴』『台湾沖航空戦』と、立て続けに神野さんの本を読んでいるのですが。

いやあ・・・・どの本もすごいです。
共通するのは、生き残りの軍人さんや、亡くなられた方のご遺族にたくさん取材をされ、生々しい話がてんこ盛り、というところです。
写真も豊富で、その人の面影を偲びながら本を読むことができます。写真があるとやはり印象に残りやすいですね。
生き残った戦友に語られる軍人さんはとても生き生きとして、ちょっとした知り合いのような気持ちになってくるから不思議です。

実際、戦場におられた方の話も出てくるので、そのあまりの生々しさに、それが夢に出てくるからやっかいです。
『空母瑞鶴』を読んだときは、なぜかわたしは戦場の海に浮かんでいました。
瑞鶴が沈没して多くの乗組員が海に投げ出されました。その体験をたっくさん読んで、あまりに頭にこびりついていたのでしょう。夢の中では自分が大勢の人と一緒に救助を待って浮かんでいました。
『台湾沖航空戦』を読み終わった昨日の夜は、なぜか、上官の指導の下、艦船雷撃のお勉強をして、理解しているかどうかの試験を受けている夢でした。(本にはそんなシーンはありませんでしたよ!)

いままで戦争の本を読んでも、夢に出てきたことなんかなかったのに、続けざまにこれです。
いままで読んでいた戦記物は、体験者が語っていても、一つの出来事を一人の人が語る、というパターンでした。
でも、神野さんの本は、一つの出来事を何人もの人が違った立場で語っているのです。
たとえば、助けた人、助けられた人、それを横で見ていた人、という感じで、違う人が、違う立場で一つのことを語っている。それがすごくおもしろいです。
「これでもか!」という多角的追体験が「夢」という形になって出てくるんでしょうかねえ・・・・?

で、『台湾沖航空戦』を読んだ感想は、ここには書ききれないので、また日を改めて書きます。
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