兵68期 山本茂大尉の操偵の件
2025-05-10


先日、操21期鞘野宗夫さんのことを書いたときに、陸軍機に誤撃墜された機に同乗していた指揮官の山本茂大尉(兵68)の操偵が不明、ということを書きました。


豊田穣さんの『同期の桜』の後編を読めばわかるのかなと思いながらまだ入手できていません。


しかし、別の方面から解決しました。

いままで『記録攻撃二五二飛行隊』とブログ内で紹介してきた隊誌ですが、譲り受けて手元に来ました。
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正確なタイトルは『記録 海軍特設飛行隊 攻撃第二五二飛行隊』でした。

ただ、これ、中を見るとコピーしたようにも見えます。
元本がコピー状態の本なのか、元本が別にあってそれをコピーして製本したものか、それはちょっとわかりません。

この本が手元に来たことに関して、Yさんとのメールで話題にしたところ、これは前後編2冊あるとかで。言われてからよく見たら、わたしの本には「前篇」と書いてありました。


この本の巻末に在籍搭乗員名や編制表などが書いてあり、美幌基地進出時の編制表もあったのですが、そこで山本茂大尉は偵察配置であることがわかりました。
第3中隊の指揮官機で、ペアが操縦・鈴木誠飛曹長、偵察・山本茂大尉、電信・松浦吾郎上飛曹になっていました。

鈴木誠さんは甲4期出身です。
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この人だと思うんですよね(卒アルの写真をもとに飛練時代の集合写真を集めた結果)。
※飛練大村艦攻操縦集合写真(操32中島義喜さん所有)より

山本大尉の電信員が松浦吾郎上飛曹ということは、19年7月24日に96輸送機に便乗したのは山本さんのペアもいたというわけで。どういう理由かわからないですが、鈴木さんは便乗せずに難を逃れたということでしょうか。

もっとも、萩谷さんもペアで移動していたわけではなさそうなので、どういう単位で移動していたのかはわかりません。
山本大尉と松浦上飛曹が便乗していたのはただの偶然かもしれません。

とにかく、山本大尉が偵察員ということは、やはりあの96輸送機は鞘野飛曹長が操縦していたのだろうな、と。
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